福島市の学生らが企画した「anneau_cafe(あのカフェ)」が12月23日・24日の2日間、JR福島駅東口の「いちい街なか店」(福島市栄町)前の一角で行われている。
高校生と大学生が中心となって立ち上げた同企画。市内の大学生や高校生のボランティア約30人が参加している。新型コロナウイルス感染症の影響で、夏休み中の開催から12月に延期になった。
開催のきっかけについて、ボランティア代表の遠藤夏美さん(桜の聖母短大2年)は「未来の子どもたちのために何かできないかとボランティア仲間に呼び掛けたところ、たくさん集まってくれた。自分たちでプロジェクトを一から立ち上げるのは初めて」と振り返る。「私たちの成長にもつながるし、純粋にみんなで何かをやるのが楽しかった」とも。
メニューはすべてテークアウトで、「ホットコーヒー」「アイスコーヒー」(以上300円)のみ。砂糖やミルク、キャラメルシロップは無料で自由に追加できる。経費を除いた売り上げの全てを子ども食堂関係団体に寄付する。
学生らは開催当日まで、インスタグラムのアカウントを開設して情報を発信したり、パンフレットやポスターを手作りして各所に設置したりするなどして広報活動を行ってきた。コーヒーショップ「ブルーマウンテン本店」(南沢又)の協力でコーヒーのいれ方を教わり、数種類のコーヒーを飲み比べて提供するコーヒー豆を話し合って決めたという。
ボランティアスタッフの吾妻緋色さん(福島高校2年)は「夏休みに開催できると思っていたのにコロナの影響で延期になってしまったのが精神的につらかった」と振り返る。「今回無事に開催できてうれしい。一杯のコーヒーを通して多くの人に元気になってもらえれば」とも。
開催時間は10時~19時。売り切れ次第終了。