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福島市在住イラストレーター「ico.」さん、NPOへ寄付金 貧困家庭の支援に

寄付金の目録を手渡すico.さん(左)とNPO法人「ビーンズふくしま」常務理事の中鉢さん(中央左)、学習支援事業スタッフの大野さん(中央右)と吉田さん(右)

寄付金の目録を手渡すico.さん(左)とNPO法人「ビーンズふくしま」常務理事の中鉢さん(中央左)、学習支援事業スタッフの大野さん(中央右)と吉田さん(右)

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 福島市在住のイラストレーター「ico.」さんが12月22日、NPO法人「ビーンズふくしま」(福島市八剣町)に寄付金を贈った。

現在人気のオリジナルデザインのポストカード

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 「ico.」名義で活動するイラストレーターの物江麻衣子さん。グラフィックデザイナーやイラストレーターとして、大手化粧品メーカーやデパートのポスターなどを手掛けた経験がある。宮城県名取市出身で、現在は福島市在住。フリーのイラストレーターとして活動している。

 東日本大震災を受け、2018(平成30)年に個人でオンラインチャリティーショップ「molico」をオープンした物江さん。自身でデザインしたポストカードや一筆箋、トートバッグなどの雑貨を販売している。物江さんは「オープン以降、売り上げ金の半分を宮城県名取市の『海岸林再生プロジェクト』に寄付してきたが、2021年3月で寄付金の受付を終了したため新たな寄付先をビーンズふくしまに決めた」と振り返る。

 2021年3月~12月半ばの売り上げが対象で、寄付金額はオンラインチャリティーショップの売り上げから経費を除いた全額2万9,900円。「今後も寄付を継続していければ」と物江さん。

 同NPOは、貧困、不登校や引きこもり、被災親子の支援などを行っている。寄付金の使い道について、常務理事の中鉢さんは「子どもたちの高校受験の合格祝いや、普段遊ぶおもちゃなどは行政の助成金の対象外でなかなか購入することができない。寄付金なら子どもたちの思い出や体験につながるものの購入に充てられるので、とてもありがたい」と話す。

 寄付先の選定に当たり、物江さんは「子どもの貧困などのニュースを見る度に、居ても立ってもいられなかった。すぐに自分ができることが見つからなかったため、寄付することでビーンズふくしまの活動に役立ててほしかった」と振り返る。今後については、「オンラインで運営しているチャリティーショップの実店舗を開きたい。いずれは生活困窮世帯や母子家庭向けの支援活動もしていければ」と意気込みを見せる。

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