福島の「福島わかば幼稚園」(福島市笹木野)で2月17日・18日、シンガポールの幼稚園とオンラインでつないだ交流会が行われた。
アートを特色として「さまざまな視点や価値観を得る経験を大事にしている」という同園。開催のきっかけについて、事務長兼美術講師の草野志門(しもん)さんは「園児らが異文化や多様性を柔軟に受け入れて尊重できる子どもに成長してほしいと思い、国際交流を企画した」と振り返る。日本と海外の幼稚園同士をマッチングするサービスを利用し、時差の少ないシンガポールの幼稚園「SGM Murni」との交流会が実現したという。
交流会に参加したのは年長児で、両園合わせて約90人。交流会当日までに園児たちは、さまざまな国を知るための絵本を読んだり、互いの国の風物の絵を描いたり、ビデオレターを交換したりして交流を深めてきた。
交流会は「マグ―」というキャラクターが英語と日本語に翻訳しながら進行。約40分間、園児らはあいさつやショートゲーム、◯×クイズ、Q&A、ダンスなどを楽しんだ。参加した園児らは「人生が変わった」「友達になっちゃった」と楽しんだ様子が見られた。
「オンライン環境を整えてきたことで、国際交流が実現しうれしい」と草野さん。今後について、「園児からの反響もあったので続けていきたい。これからも当園でしかできない経験や学びを提供していければ」と意気込みを見せる。