福島市須川町の倉庫を会場に8月25日~28日の4日間、福島で活動するフォトグラファーの佐藤亮さんとグラフィックデザイナーの岡部朝陽(おかべあさひ)さんが個展「煌夜(こうや)~monotlyx~(モノトリクス)」を開く。
開催のきっかけについて、「2人で個展を開きたいとずっと考えていた。そんな時、今回の会場となった倉庫空間を生かした個展を開ければ面白いと思い、開催に踏み切った」と話す。
個展タイトルの「煌夜」について、「人は、どうしてもきらびやかな部分に目が行ってしまいがちだが、人間が持ち合わせる多面性を自分たちなりにかみ砕いて表現する作品を展示したいと思い名付けた」と話す。サブタイトルの「monotlyx(モノトリクス)」ついては、『mono(白黒)+motley(雑多)+mix(混合)』を掛け合わせた造語。今回の作品は、モノトーン調に限定した色の中で表現すること、写真とグラフィック作品の融合をすること、古びた資材置き場となっていた倉庫内を展示会場にするという斬新で雑多なアイデアで造語が生まれた」とも。
期間中、写真とグラフィック作品を約15点ずつ展示する。「近くで一点ずつ作品を見る楽しみだけではなく、遠目から全体を見ることで空間も一つの作品となっているので、さまざまな視点で作品を楽しんでいただければ。今回は夜の個展になるので、作品と共にゆっくりとした時間を過ごしてほしい」と話す。「夜の倉庫という非日常感も楽しんでいただければ」とも。
今後について、佐藤さんは「福島はギャラリーの数が少ない。そのため個展をする機会がなかなかないが、今後も機会があれば福島で個展を開きたい」と話す。岡部さんは「私自身は初めての個展で、自分の作品が画面越しではなく展示作品として形になった時にすごく感動した。今後も、展示会などで自分の作品を画面から飛び出した形で残していきたい」と話す。
開催時間は22時~25時。(27日・28日は16時~22時)入場無料。感染症対策として、マスクを着用した観覧と会場内に設置しているアルコール消毒の協力を呼びかける。敷地内に駐車場には限りがあるため、最寄りのパーキング利用を勧める。