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福島のライブハウス「C-moon」など、太平寺に移転へ CFで支援呼びかけ

リヴァーズウェイの片桐信吾社長(中央)と社員ら

リヴァーズウェイの片桐信吾社長(中央)と社員ら

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 福島市のライブハウス「C-moon(シームーン)」、楽器店「アイヴィー楽器」、練習スタジオ「ivi(アイヴィー)」の移転・統合に向けて、経営するリヴァーズウェイ(福島市大町, TEL 024-521-8069)が現在、がクラウドファンディング(以下:CF)で支援を呼びかけている。

ライブハウス「C-moon」現店舗の店内

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 シームーンが入居している建物の契約満了が近付き、契約を更新するかどうかを考えたという社長の片桐信吾さん。「コロナ禍でお客さまが少ない状態のまま続けるより、新たなチャレンジをしたいと思った」と話す。アイヴィー楽器で行う音楽教室の受講生から「生きがいになっている」「学校は苦手だが、ここには来られる」ので、「なくなったら困る」という声をもらい、「音楽やエンターテインメントに触れられる場所を残したいと思った」ことも理由だという。

 移転先は郊外の太平寺。これまで別の建物で運営していた3つの店を、2階建ての建物1つに統合する。加えて、新たにカフェや、楽器を作る工房も併設。片桐さんは「ライブハウスや楽器店、練習スタジオ、カフェなどが集約した建物は全国的に珍しいと思う」と話す。「カフェに来たことをきっかけに音楽を好きになってもらうなど、相乗効果が生まれればる」とも。

 CFに挑戦した理由には、「この場所を残すこと」のほかに、「福島にこのような珍しい取り組みがあること、やろうとしている人がいることを知ってほしい」という思いもある。片桐さんは「福島で、音楽業界の起爆剤になるような取り組みをしていきたい」と話す。

 支援は3,000円から可能で、金額に応じてリターンを用意する。限定のオリジナルデザインのチャームやTシャツなどの雑貨や、シームーンで提供しているカレーパン「カリグラ」などの食品を用意する。

 片桐さんは「この取り組みを知っていただけるだけでもうれしい。共感した方にはCFに協力いただければ」と笑顔を見せる。新店舗については「地域の人が集まって交流できる場所にし、地域活性化にもつなげたい」という。

 CFの目標金額は500万円で、募集は4月末まで。現店舗での営業は4月末まで。新店舗は6月にプレオープン、7月にグランドオープンを予定している。

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