書店「岩瀬書店 八木田店」(福島市八木田、TEL 024-546-0055)が6月15日、福島・八木田にリニューアルオープンした。
1912(明治45)年創業。現在は県内に6店舗を展開する同店。八木田店は1994(平成6)年に開店し、オープンから30年がたつ。
営業部長の高橋和正さんは「インターネットの普及により、本来情報を得る手段だった『本』の需要が減ってしまっている。そんな中で、わざわざ時間をかけてでも足を運びたい書店づくりをしなければならないと考え、リニューアルオープンに踏み切った」と振り返る。
リニューアルオープン後は、「新たなコンテンツ」として、ローカルフードのセレクト店「AMEKAZE(アメカゼ)」(郡山市)を併設。売り場には「全国、地元に根ざした商品」約1000点以上を取りそろえる。その他にも「時代に合わせた書店づくり」として、子ども向けの売り場に読み聞かせや休憩ができるスペースも設けた。
高橋さんは「『書店以上図書館未満』をコンセプトにリニューアルへ取り組んだ。新しい取り組みだけでなく、既存のお客さまへの満足度をあげるために、売り場や導線をわかりやすくする取り組みもしている。新しい八木田店を楽しんでほしい」と話す。
オープンを迎え、関谷洋平社長は「今までの本屋の枠組みを超えた取り組みになる。新しいカルチャーを地元の方に届けたい。そして、改めて『本』『本屋』とは面白いものであることを伝えたい」と意気込みを見せる。