飲食店「entra(エントラ)」(福島市新町)が7月17日、福島市新町にオープンした。
店主の岡崎恒人(ひさと)さんは仙台市出身。仙台市内の飲食店に約14年間勤めていた。オープンのきっかけについて、岡崎さんは「昨年10月に妻の地元である福島市に家族で移住することを決意した。元々、独立願望もあったので、移住を機に店を開くことに踏み切った」と話す。
店名の由来について、岡崎さんは「『entrance(入り口)』『tradition(伝統)』『縁』『寅(とら)』をかけ合わせて名付けた。寅は自分の干支(えと)から取っていて、開放的な入り口から多くの縁をつなぎ、伝統を大切にする場所にしたい思いを込めている」と話す。
ナチュラルワインを中心に、日本酒や軽食を提供する同店。「グラスワイン」(800円~)は日替わりで3種類を用意する。「ボトルワイン」(5,000円~)は常時約50種類を用意。岡崎さんは「ワインは格式が高いと思われがちだが、気軽に飲めるお酒であるということを伝えたい。ワインに詳しくない人でも気軽に足を運んでもらえれば」と話す。
オープンを迎え、岡崎さんは「オープンの準備期間に知り合いの店『北京亭(ぺきんてい)』(置賜町)で間借り営業していた。その期間に街中の飲食店や新しいお客さまとの交流を持つことができたおかげで手応えをつかめた」と話す。
今後については、「飲食店をやりながら、妻の実家で営んでいる果樹園や個人的に農業にも携わっていく。飲食店をやっていく中で飲食店は一次産業があってこそだと感じることが多く、一から学びたいと思った。実体験を得ながら、新しい価値観を取り入れて、お客さまに提案できるようにしたい」と意気込みを見せる。
営業時間は17時30分~23時30分。日曜と第2・4水曜定休。