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片岡鶴太郎美術館庭園に葉っぱ切り絵アーティスト「リト」さんの美術館

アーティスト「リト@葉っぱ切り絵」さんと作品「葉っぱのアクアリウム」

アーティスト「リト@葉っぱ切り絵」さんと作品「葉っぱのアクアリウム」

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葉っぱ切り絵アーティスト「リト@葉っぱ切り絵」さんの作品を集めた「Lito Leaf Art Museum FUKUSHIMA(リト リーフアート ミュージアムふくしま)」が6月28日、片岡鶴太郎美術館(福島市飯坂町)庭園にオープンした。経営は「松屋」。

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 オープンのきっかけについて、松屋の三留泰寿(やすじ)さんは「弊社代表がリトさんの作品を目にする機会があり、ひとめぼれした。1年前から、作品を常設展示する美術館を作りたいと働きかけていた」と振り返る。

 リトさんは1986(昭和61)年生まれで、神奈川県出身。自身のADHD(注意欠如多動症)による偏った集中力やこだわりを生かすため、2020年、独学で葉っぱ切り絵制作を始める。作品集「いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界」や「葉っぱ切り絵絵本 素敵な空が見えるよ、明日もきっと」、ストーリー絵本「まねっこカメレオン」などの著書がある。

 館内面積は102平方メートル。内装は白を基調に、森の中をイメージした薄いグリーンをポイントに、鳥のさえずりや川の流れをBGMにする。幅広い人が来館できるよう、バリアフリー設計にしている。

 館内では、リトさんの作品を47点展示する。常設エリアとシーズン限定エリアがある。リトさんは「デザインカッター1本で切っている。写真で見ると大きい葉っぱを使っていると思われがちだが、サイズ感や質感など、実物を見て感じてもらえたら。タイトルと併せて作品を楽しんでほしい」話す。ミュージアムショップでは書籍、キーホルダー、ポストカードなどのグッズを販売する。

 今後について、リトさんは「念願の美術館オープンはゴールではなくスタート。国内だけでなく、海外からも来たいと思える美術館にしたい」と話す。三留さんは「当館をきっかけに、福島・飯坂に多くのお客さまがいらっしゃれば。地域の皆さまに少しでも貢献できるよう取り組んでいきたい」と意欲を見せる。

開館時間は9時30分~17時。休館日なし。入館料は、一般=1,200円、60歳以上=1,000円、高校生=800円、中学生以下無料。

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