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国見町に複合施設「カフェ&ホテル カジツ」 地元産果物スイーツも

エリアデザイン会社「家守舎桃ノ音」社長の上神田健太さん(右)、「カフェ カジツ」店主の原田くるみさん(中央)、スタッフの原田節子さん(左)

エリアデザイン会社「家守舎桃ノ音」社長の上神田健太さん(右)、「カフェ カジツ」店主の原田くるみさん(中央)、スタッフの原田節子さん(左)

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 伊達・国見町に複合施設「カフェ&ホテル カジツ」(伊達郡国見町)がオープンして、5月1日で1カ月がたった。

伊達市産のイチゴを使った「イチゴとミルクティークリームのタルト」、コーヒー「カジツブレンド」、国見町・くろだ果樹園の「葉とらずリンゴジュース」

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 国見町のエリアデザイン会社「家守舎桃ノ音(やもりしゃもものね)」と「カフェ カジツ」店主の原田くるみさんが共同経営する同店。オープンのきっかけについて、社長の上神田健太さんは「地主から駐車場であった土地の活用法を相談されたことがきっかけ。まちをつくる上で、すぐに壊れたり、壊されたりしない、持続可能であることが重要。このエリアでは、環境に配慮した、高性能でエネルギーロスが少ないエコハウスが立ち並ぶエコタウン計画を進めている。同施設はその中の一棟」と話す。

 原田さんは「かつて、この地はしょうゆ屋で、古い蔵があり、数年前にその蔵でカフェをやらせてもらえないかと打診していたことがあった。数年を経て開発のタイミングで複合施設としてカフェをオープンすることになった」と話す。

 施設名について「カフェでは地元の果物を使ったメニューを提供したいと思っていたので、果物の『カジツ』と、良き日『佳日(かじつ)』であってほしいという思いから、『カジツ』と名付けた」と原田さん。

 1階がカフェで、2階が宿泊施設。店舗面積は各16坪。建物は断熱性や気密性が高いため、16坪をエアコン1台で「快適に過ごせる」という。太陽光発電を設け、売電も行う。白とナチュラルな木調を基調にし、上神田さんや原田さんらがセレクトした家具をそろえる。

 宿泊施設は1日1組の1フロア貸し切り型で、最大6人まで利用できる。料金は1泊7,500円~。「エネルギーロスが少なく、電気代も少なくて済むエコハウス。おしゃれなインテリアと共に、快適さを体感してもらえれば」と上神田さん。

 カフェの席数はカウンター2席、3人がけのテーブル3卓、4人がけのテーブル1卓の合計15席。旬の果物や地元産の果物を使ったスイーツ、コーヒーなどのドリンクを提供する。原田さんの「お薦め」は伊達市産のイチゴを使った「イチゴとミルクティークリームのタルト」(650円)、福島のコーヒー店「珈琲舎 雅(コーヒーシャ ミヤビ)」に、果物に合うオリジナルブレンドを依頼したという「カジツブレンド」(450円)、国見町・くろだ果樹園の「葉とらずリンゴジュース」(400円)。「スイーツに使う果物が季節によって変わる。旬の味を楽しんでほしい」とも。

 上神田さんは「このエリアに5年前、シェアオフィス、コワーキングスペース、自然派ワインや地元食材を使った料理を提供するイタリアンレストランから成る複合施設『アカリ』という一個の点ができた。カジツにも、地域食に興味のある方が来店している。同じような価値観を持つ人たちが集まれたら。点を増やして面にしていけたら」と意欲を示す。

 原田さんは「町の人たちがカフェを望んでいた。地元の人たちが来てくれてうれしい。一休みできたり、遠方からの宿泊客と地元の人がここでコミュニケーションを取れたりする場になれば」と話す。

 宿泊施設は、チェックイン15時、チェックアウト11時。カフェの営業時間は11時~17時。火曜・水曜定休。

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