伝統民芸品「つるしびな」を飾り付けた「飯野つるしびなまつり」が2月22日、飯野町商店街で始まった。
同町のつるしびなは主に「三角」「でんでんだいこ」「這い子人形」「ほおずき」「俵ネズミ」「巾着」「モモ」「トウガラシ」「ぞうり」「花」「鶴」「さるっ子」「糸巻き」の13個の装飾から成り、それぞれに子ども(女の子)の成長を願った意味が込められている。町内の小中学生らが制作している。
毎年県内外から約3万人が訪れ、今回で13回目を迎える同イベント。開催のきっかけについて、実行委員会の伊藤美千代さんは「商工会女性部のメンバーが古布の再利用としてつるしびなを作り、商店街の店に飾ったのがきっかけ」と振り返る。
イベントは町内全体で行い、つるしびなは商店街や公共施設に展示。商店街の空き店舗を再利用した「ひなふれあい交流館」などにも展示する。伊藤さんは「昨年は子どもを連れた若い夫婦などが多かった。家族で来る人が主」と話す。
開催初日の22日には飯野学習センター(福島市飯野町)でオープニングセレモニーを開催。町内の保育園児らによる歌の発表やテープカットを行った。
期間中、インスタグラムでハッシュタグを付けて投稿して応募するフォトコンテストも開催。ハッシュタグは「飯野つるし雛まつり」「早春の飯野」「UFOの里」「飯野町」の4つ。応募は1人何回でも可。入賞者は4月に予定されている「飯野桜まつり」で表彰予定。
伊藤さんは「期間中は土日にイベントや模擬店も用意している。つるしびなを見ながら、飯野町を散策してもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。入場無料。