二本松の昭和タクシー(二本松市成田町1)が3月23日、桜のデザインをラッピングした「さくらタクシー」をお披露目した。
コミュニティーバスや運転代行、観光タクシーなどの事業に取り組んでいる同社。桜の花をデザインした「さくらタクシー」の運行を始めたきっかけについて、社長の安斎文彦さんは「コロナウイルスの影響で桜のイベントも中止になっている。街でこのタクシーを見て皆さんの心が和み、友人や恋人と桜を見に行ってもらえたらと思い運行を決めた」と振り返る。
運行する「さくらタクシー」は3台。その他、全車に二本松市内の桜の名所の写真を掲出。
同社で2月1日から、コロナウイルス対策として乗務員のマスク着用、車内を除菌作業し業務用クレベリンを車内に携行。出社後の乗務員の定期的な手洗いうがいや体温測定も行っている。
桜関連のイベントの自粛が懸念され、花見での宴会の自粛も要請されているため、同社では「合戦場のしだれ桜」「中島の地蔵桜」など市内の桜の名所を巡るコースを、予め運賃が決まっている定額ルート料金で運行予定。安斎さんは「桜の名所までのシャトルバスも運休になってしまった。感染予防に努めているので、ぜひ誘い合わせて利用してもらえれば」と呼び掛ける。
「さくらタクシー」の運行は5月上旬までを予定。