インドやガーナの現地支援をしてきた団体スタッフの体験記やメッセージなどをつづった著書「チェンジの扉」をテーマにしたトークイベントが3月8日、如春荘(じょしゅんそう)(福島市森合台)で行われる。
全ての子どもや若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界を目指し活動するNPO法人「ACE」。1997(平成9)年に学生5人でスタートし、インドやガーナ、日本で活動。これまでに1800人以上の子どもが児童労働から抜け出し、教育を受けることで新たな人生を切り開くサポートをしてきた。
著書にも登場する同NPOの成田由香子さん(福島市出身)は「約20年間の活動の中で気付いたことは『人生や社会を自分の意志で築いていくことは可能である』ということ。これは途上国の子どもだけでなく、日本で悩みや困難を抱えながら暮らす私たちも同じ」と話す。
成田さんらは、そのメッセージを著書にまとめたことを機に全国各地でトークイベントを行っている。「参加者の方々と一緒に学び合い、つながり合いながら、それぞれが自分の人生で大切にしたいことは何か、生き方ややりたいことへのヒントを得て、一歩を踏み出すきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。
主催の佐藤さんは「日本でも家庭内や学校で生きづらさや、困難を抱えている子どもや若者はいる。人生の壁にぶつかった時にどうしたらいいか、変化する現代をどう生きていけばいいか、『ACE』の方々の話をうかがいながら一緒に考えたい」と話す。当日は成田さんを含め2人の同NPOスタッフを招く予定。
開催時間は14時~16時。入場無料。