福島県の地域資源を活用した雑貨を企画販売する任意団体「ベルフォンテ」(福島市大町)が4月、「会津木綿で作る 刺し子コースターキット」の販売を始めた。

　会津地域の伝統工芸品「会津木綿」を使った雑貨や、南会津町南郷地域に文化が残る「刺し子」を施した雑貨を販売してきた同団体。販売のきっかけについて、代表の藤本菜月さんは「4月16日に緊急事態宣言が全国に発令され、これから迎える大型連休を自宅で過ごす人が増えるため、家での時間を少しでも楽しく過ごせるようにと刺し子キットを企画した」と振り返る。

　キットは、刺し子の図案を書いた会津木綿と糸、作り方説明書をセットにしたもの。完成すると10センチ角のコースター2枚ができる。「初心者でも取り組みやすい杉綾（すぎあや）柄を図案に選んだ」と藤本さん。

　藤本さんは「刺し子の魅力は無心になれること。コロナウイルスに対する不安や、外出できないことに対するモヤモヤを忘れて刺し子を楽しんでもらえれば」と話す。

　価格は2,000円。同団体のオンラインショップで販売している。