NHKの連続テレビ小説「エール」のモデルになった古関裕而をたたえる「古関裕而記念館」(福島市入江町)が6月1日、一般入館を再開した。
1階が受付・休憩できるロビー、2階が古関裕而の作品や記念品を展示するスペースになっている同館。新型コロナウイルス感染症の影響で4月末から入館を見合わせていた。館長の村上敏通(としみち)さんは「本来であれば7月まで団体客の予約で埋まっていた。1日に100~200人、月間で2000人以上の来館を見込んでいたが、現在団体客の予約は感染防止のため断っている」と話す。
入館は、9日まで=同市内在住者、10日~18日=県内在住者と段階的に入館規制を設け、19日以降は誰でも入館することができるようにする。一度に入館できるのは20人まで。密を避けるため2階展示スペースで混雑が予想される場合は、1階ロビーで待機を促す。
村上さんは「どうしても福島は震災のイメージがまだ強く残っている。それを朝ドラ『エール』の舞台という新しいイメージに変えられれば」と話す。「古関さんが作曲した曲の数々を感じてもらえれば。古関さんは『自分の音楽の原点は福島にある』と話していたので、古関さんの故郷福島の情景も併せて楽しんでもらえれば」とも。
同館は新型コロナウイルス感染症対策として、定期的な換気とアルコール消毒を行う他、入館時に問診票への記入を求める。村上さんは「マスクの着用と、体調のすぐれない人は入館を自粛してほしい」と呼び掛ける。
開館時間は9時~16時30分(入館は16時まで)。入館無料。