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福島の雑貨店「エント」が1周年 転入女性や生産者との架け橋に

「ent(エント)」の浅野聡子店長

「ent(エント)」の浅野聡子店長

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 福島市の雑貨店「ent(エント)」(福島市大町)が9月21日で1周年を迎える。

福島県産の桃を使った「モモネード」

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 福島の暮らしの中で生まれた作品や食品を販売する雑貨店として昨年オープンした同店。一般財団法人「ふくしま未来研究会」より受託し、一般社団法人「tenten」が運営する。同法人は福島県外などから福島に転入した女性のサポート活動やコミュニティー作りを支援している。コミュニティーに参加する転入女性らが店長・スタッフとなり、商品のセレクトや店舗運営を行っている。

 浅野聡子店長は1年を振り返り、「県外客向けを想定した店だったが、コロナ禍ということもあり地元のお客さまの来店が多かった。地元の方が知らない商品も多く、喜ばれている。福島に来られない方へのギフトとして購入されることもある」と話す。

 仕入れ先は大量生産が難しい個人の生産者や作家が多いため、需要と供給のバランスを取るのが難しいという。「取引先の状況や納期について綿密なコミュニケーションが必要で、信頼関係で成り立っている。製作過程や作り手の気持ちも分かるので、それをお客さまに伝えられたら」とも。

 量販店には並ばない商品がそろうのも強みだという。工房マートル(飯舘村)の飯舘村の花を使った「ボタニカルキャンドル」(2,530円~)や、樹ノ音工房(会津)の会津本郷焼(660円~)、バタフライピーと福島県産の桃を使ったドリンク「モモネード」(9月限定、250円)が「お薦め」。

 「転入女性の入り口となる場、福島の作家や生産者の商品を紹介、交流する場であることを継続していけたら。まだまだ知らない良い物がたくさんあるので、それをもっと知って発信して、一緒に盛り上げていけたら」と浅野さんは話す。

 営業時間は10時~16時30分。月曜と第1・3日曜定休。

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