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二本松・城報館で「にほんまつ本の市」 一箱古本市に21店集う

来場を呼びかける「本たわ実行委員会」事務局・「風爺と楓」店主の外井睦子さん

来場を呼びかける「本たわ実行委員会」事務局・「風爺と楓」店主の外井睦子さん

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 ブックイベント「にほんまつ本の市 一箱古本市」が7月30日、二本松市歴史観光施設「にほんまつ城報館」(二本松市郭内、TEL 0243-22-6630)で開催される。開催は市内初。

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 一箱古本市は、東京の谷中・根津・千駄木エリアの「不忍ブックストリート」発祥のブックイベントで、2005(平成17)年に始まって以来、全国各地で開催されてきた。書店や古書店だけでなく、本好きの一般参加者が「段ボール箱一つ」程度の古書を持ち寄り、「店主」となって緩やかに交流しながら古書を販売する。

  開催のきっかけについて、「本たわ実行委員会」事務局を務める「風爺と楓」店主の外井睦子さんは「いわきで開催された『いわき街なか一箱古本市』に『本たわ』で出店して、『一箱古本市』の良さを知ったのがきっかけ。本と本好きが集まって本の話をすれば、思わぬところでつながることがある。本を媒介とした、人と語れる場をここでも作りたいと思った」と話す。

 外井さんは「本と戯れる日」を略して「本たわ」と題し、本に触れながら交流する会を月1回のペースで「風爺と楓」で開いている。「本を通じて文化に触れ、人と人がつながっていくことが大事。友人や家族とは違った話ができる。本を語る文化を盛んにしていきたい」とも。

  当日は福島県内から、古書店、書店、一日書店など21店が集い、国内外の古書、ZINE、オリジナルの絵本などを販売するほか、しおりやブックカバーなど、本に関する雑貨類、焼き菓子やみそなどの食品、甘酒やコーヒーなどのドリンクも販売する。本作り、しおり作り、塗り絵、クッキー作り、塩こうじ作りなどのワークショップも予定。「大人も子どもも楽しめる内容」と外井さん。

 会場となる「にほんまつ城報館」は、かつて二本松藩士の学びの場だった藩校「敬学館」跡に建てられたもの。「200年前、ここは学びの場所だった。集まって、本を通じて人と文化を元気にしたい」と外井さん。「当日は21店の人と本の話ができる。ここに来て、本と、人と、人の思いと、戯れてみては」と来場を呼びかける。

開催時間は10時~15時。

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