福島市渡利のカフェ「QUOカフェ(クオカフェ)」(福島市渡利)がオープンして、6月5日で3カ月がたった。
ハンドドリップコーヒーと自家製プレーンスコーン(1,000円)
店舗は店主・齋藤由起子さんの夫の実家を活用したもの。1952(昭和27)年に建てられた家屋で、約20年間使われていなかったが、夫が長年管理を続けてきたという。齋藤さんは「建物を残したいという思いがあった。何かできないかと考え、自分と同じくカフェ巡りが好きで、お菓子作りができる妹と一緒に店を始めることにした」と振り返る。
店づくりでは、味だけでなく雰囲気も大切にしたという。「自分たちにできるスタイルで、また来たいと思ってもらえる空間にしたかった。近所の方にも気軽に来てもらえる店を目指した」とも。
店名の「QUO」は、「世界一幸せな動物」として知られるクオッカワラビーに由来する。「笑顔になれる幸せな時間を過ごしてほしい」という願いを込めて名付けたという。
家屋は半分をカフェ、半分を居住スペースとして改装。傷みのある部分もあったが、残せる部分はできるだけ残した。子ども部屋だったスペースの窓ガラスはそのまま利用し、明かり取りと目隠しの役割を兼ねている。一部、畳の和室も残すなど、昭和の面影を残した空間にカウンターやテーブル、ソファ席を配置した。「こんなに建物に感動してもらえるとは思っていなかった」と齋藤さん。席数は4人がけテーブル1卓、2人がけテーブル2卓、3人がけソファ1台、カウンター4席の計15席。
メニューは、二本松市の「秋津珈琲(こーひー)豆焙煎(ばいせん)所」の豆を使ったハンドドリップコーヒー、紅茶、伊達市産リンゴジュース(以上600円)のほか、国産小麦を使った、自家製スコーン・パウンドケーキ、米粉マフィンなどを提供する。ドリンクとスイーツをセットで注文すると100円引きになる。西戸さんのお薦めは「プレーンスコーン」(以上500円)。サクサクとした食感にこだわり、福島市産イチゴを使った自家製ジャムとクロテッドクリームを添える。週末限定で「ベーコン・チーズスコーン」も用意。西戸さんは「自分たちがおいしいと思ったもの、好きなものを提供している。できるだけ地元産の果物を使っている」と話す。
オープンから3カ月がたち、齋藤さんは「妹が作る焼き菓子や店の雰囲気を気に入ってくださる方がいてうれしい。遠方や市内から来てくださる方もいる。近所の方に繰り返し利用してもらえることは願っていたことなので、受け入れてもらえた気がする」と笑顔を見せる。今後については、「もっとこの土地になじみ、地に足を着けて続けていきたい」と話す。
齋藤さんは「一人でもホッとできる場所でありたい。ドライブや散歩のついでに立ち寄って、ゆっくり過ごしてもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は11時~17時。日曜~火曜と第3土曜定休。