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震災後の福島を舞台にした映画「ハッピーアイランド」 監督が語る福島への思い

舞台あいさつで笑顔を見せる渡邊裕也監督(右)

舞台あいさつで笑顔を見せる渡邊裕也監督(右)

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 イオンシネマ福島(福島市曾根田1)で3月8日、東日本大震災後の福島を舞台にした映画「ハッピーアイランド」の舞台あいさつが行われた。

インタビューに応じる渡邊監督

 同作品は、福島県須賀川市出身の渡邊裕也監督により制作された。東京で暮らしていた青年が知人の紹介で福島県の農家の元で暮らすことになり、震災後の福島の農業の現状を知っていく物語。

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 渡邊監督の祖父は福島で農業を営んでおり、震災後の風評被害に苦しめられている現状にインスピレーションを感じ、同作を作ろうと思い立ったという。実際に監督自ら検査場に足を運び、「全袋検査をしている」と表記しなければならない違和感を映画に込めたと話す。

 「震災を引きずってしまう悲しさや風評被害などの苦しさの中で、農業を続ける祖父を心から尊敬している」と渡邊監督。「その祖父から感じた前向きさをこの映画を見て感じ取ってほしい」という。

 全カット撮り直しなどのトラブルもあったが、撮影は5日間の日程で行われた。舞台あいさつでは、「福島の人にどう届くのか不安だったが、どれだけまっすぐ生きられるかが、皆さんに伝われば」と、集まった30人ほどの観客と真摯(しんし)に向き合った。

 今後も、ヒューマンドラマを中心とした映像作品を作っていきたいという。

 福島限定で、「ハッピーアイランド」のチケットの半券の写真にハッシュタグ(#ハッピーアイランド)を付けて ツイッターに投稿した人の中から抽選で主演・吉村界人さんのサイン入り台本や須賀川市の米が当たるキャンペーンも行っている。