セレクトショップ「ent(エント)」(福島市大町、TEL 080-4517-3877)が9月21日で5周年を迎えた。
転入女性の就労支援やコミュニティーづくりを行う一般社団法人「tenten(テンテン)」が運営する同店。「福島を知る入り口(entrance)」となる場所を目指して2021年に開設した。スタッフには県外からの転入女性が多く、他地域からの視点や同世代の目線でセレクトした福島県内の手仕事品や食品を販売する。
ストアマネジャーの浅野聡子さんは「量産品ではなく、作家の思いや背景にあるストーリーを直接伝えられる商品を大切に扱ってきた。5年がたち、少しずつ認知していただけるようになった」と振り返る。
店内には、飯舘村の花を使ったキャンドルや現代の暮らしになじむ器、起き上がり小法師(ぼし)、赤べこなどが並ぶ。
同法人が展開するオリジナルブランド「bel*fonte(ベルフォンテ)」の製品も販売。結婚や転勤などを機に福島へ転入した女性や子育て中の女性たちが作り手となり、400年以上の歴史を持つ伝統工芸「会津木綿」などを生かした手作りのアクセサリーや雑貨を制作している。
「身に着けて福島を自慢したくなるもの」「胸を張って人にプレゼントしたくなる福島のもの」をコンセプトに、丸いフォルムが特徴の「coron(コロン)」シリーズのピアスやヘアゴム、刺し子商品「ふくしまさし子」シリーズ、尾瀬で駆除された鹿の革を有効活用した「結」シリーズなどの商品を展開する。
浅野さんは「この場所に来て直接手に取ってもらい、福島の魅力や地域の良さを感じてほしいからこそ、実店舗での対面販売にこだわっている」と話す。観光客や県外からの来訪者だけでなく、地元の常連客にも支えられているという。
10月23日~25日には、同ビル2階の特設会場で「ヤンマのお洋服受注会」を開く。デザイナーの山崎ナナさんが手がけるブランド「ヤンマ産業」の服飾受注会で、会津木綿の織元「はらっぱ」の生地などを使ったサンプルや生地見本から、試着を重ねて一着ずつオーダーできる。
浅野さんは「実際に見て触れて、長く大切に着られる一着を見つけてほしい。今後もワークショップや受注会を通じて、福島の良いものを発信するハブであり続けたい」と意気込みを見せる。
営業時間は10時~16時30分。月曜、第1・第3日曜定休。受注会の開催時間は10時~16時(最終入場)。