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福島の老舗和菓子店「一味庵」が100周年

老舗和菓子店「一味庵」4代目の氏家一浩さん

老舗和菓子店「一味庵」4代目の氏家一浩さん

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福島・飯坂町の老舗和菓子店「一味庵」(福島市飯坂町、TEL 024-542-4591) が現在、100周年を記念してポストカードと「けしまんぢう」を進呈している。

「けしまんぢう」(120円)

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 1923(大正12)年に創業。現在は福島交通飯坂線飯坂温泉駅がある場所で営業していた同店。100周年を迎え、4代目の氏家一浩さんは「飯坂大火の被害による移転があったり、戦時中は材料が手に入らず営業できない時期があったりもした。温泉街の土産もだが、地元のお客さまのお茶菓子や冠婚葬祭の引き菓子など、地域に根付いた商売をやってこられてありがたい」と振り返る。

 まんじゅうや最中(もなか)、カステラなどの和菓子を中心に扱う同店。ケシの実が振ってあり、北海道の小豆を使った自家製こしあんが入った「けしまんぢう」(120円)は創業当初から続いている商品。「お薦め」は、沖縄の黒糖を使った自家製あんが入っている「黒糖くろどら」(190円)で、氏家さんが10年間、東京で和菓子の経験を積んだ後に福島に戻り販売を始めたもの。「あん作りにこだわっている。丸一日かかるような工程」だという。葛(くず)を使った「とけてもとけない葛アイス」(330円)は「桃は飯坂で採れたもの。足湯や街歩きをしながら食べられるものを作りたかった」とも。

 今後について、「飯坂を知ってもらって、楽しい体験ができるような仕掛けをしていきたい」と話す氏家さん。「飯坂に既にあるものを組み合わせて、新しい形を生み出せるのでは」という思いから、飯坂の店とコラボしたあんパンを販売する「あんパン祭り」や「ねりきり作り体験会」も開く予定。「おいしいお菓子を食べながら、飯坂温泉を楽しんでもらえたら」

「あんパン祭り」は23日、「ねりきり作り体験会」は25 日・26日の2日間、飯坂・旧堀切邸(住所)で行う。要予約。記念ポストカードと「けしまんぢう」は、1,000円以上の購入客に数量限定で進呈する。けしまんぢうは23日まで、ポストカードはなくなり次第終了。
営業時間は8時~18時(日曜は15時まで)。木曜定休。

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