寺カフェ「樹楽里寺巣（きらりてらす）」（福島市小田、TEL 024-573-1266）が3月10日、陽林寺敷地内にオープンした。経営は丸福織物（松川）。

　オープンのきっかけについて、マネジャーの齋藤翔吾さんは「空テナントになっていた今の店舗を縁あって紹介いただいた。新しい業態に挑戦したいと思いオープンに踏み切った」と話す。「外食事業部では、バウムクーヘン専門店『バウムラボ樹楽里』を経営しているので、カフェでも提供できれば」とも。席数は、店内＝46席、テラス席＝8席、計54席。テラス席はペット連れも利用できる。

　メニューは、小麦を一切使わず、福島県産の米粉で代替した料理を提供するグルテンフリー。「小麦アレルギーの人にも、今まで食べることができなかった料理を食べてほしいと思い、グルテンフリー料理の提供を始めた。食べることの喜びを届けることができれば」と齋藤さん。

　看板メニューは、米粉と玄米から製麺した麺で作る「伊達寺巣そば」（1,280円）と「豆乳寺巣そば」（1,380円）。「福島県産米から、試行錯誤を繰り返し製麺した麺は、グルテンフリーならではの優しい味わい。ぜひ一度食べてほしい」と齋藤さん。

　オープンを迎え、「オープン後、すぐに多くの人に利用していただけてうれしい。少し郊外だが、寺の敷地内にある非日常感の中で、おいしい料理を楽しんでいただければ」と齋藤さん。

　今後については、「福島市がインバウンドの対象になるように、目的地となる店にしていきたい。福島を盛り上げられるように頑張りたい」と意気込みを見せる。

　営業時間は10時～16時30分。火曜定休。