フリースクールを併設した学習塾「地頭塾（じとうじゅく）」（福島市上鳥渡、TEL 070-8590-7094）が開塾して、4月1日で半年がたった。

　「旧二階堂家住宅歴史資料館」（福島市上鳥渡）の敷地内にオープンした同塾。オープンのきっかけについて、塾長の小野寺尭大（たか）さんは「コロナ禍以降、福島市内で不登校児生徒が急増したことを知って『自分にできることは何か』を考えた。学校に通うことが難しい子どもたちに居場所を作りたいと思い、フリースクール併設の学習塾を開くことに踏み切った」と話す。小野寺さんは子供心理カウンセラーの民間資格を持つ。

　フリースクールは、不登校やひきこもりなどの理由で学校に行けない子どもたちを対象とした民間の教育機関。同塾は、平日10時30分～14時はフリースクール、15時～21時15分は学習塾として運営。カリキュラムの一つとして、AI搭載のアクティブラーニング「すらら」を導入する。

　開塾から半年がたち、小野寺さんは「児童生徒と保護者に寄り添うことを大切にしている。不安や悩みを共有できる場として、少しずつ機能し始めてきた。最近では、福島市の公立学校で指導要登録上の出席扱い認定を受けることができた。今後は、地元企業や地域団体と連携して、子どもたちの職場体験なども実施していきたい」と話す。