福島駅前通り（情熱通り）で7月24日、「夏だ！祭りだ！情熱通り」が開催される。

　震災後に徳島から復興支援に来た阿波踊りの団体の踊りを見たのをきっかけに、福島でも踊りたいとの思いで「悠粋連（ゆうすいれん）」を立ち上げ、阿波踊りを広めてきた同団体代表の熊倉喜人さん。毎年開催されていた福島街なかの七夕まつりの歩行者天国では5年前から踊っていた。コロナ禍で3年間、夏踊りの場が無くなっていた。他にも夏祭りが開催されず、同じく踊りを披露する場がなくなったさまざまな団体が多くあることを知り、今年の夏はダンスで皆を楽しませられる場を作りたいという思いでイベント開催を決めたという。

　会場となるのは福島駅前通り。イベント開催時は歩行者天国になる通称「情熱通り」。通りには3つのステージ会場を設け、各団体がそれぞれのステージで踊りを披露。踊りの団体は10団体。南相馬からも2つの阿波踊り団体が参加。その他、フラダンスやヒップホップ、ベリーダンスの団体など、多様な踊り手が一堂に集まる。クライマックスには参加全団体が3つの会場を踊り渡る。フォトスポット用の阿波踊り顔出しパネルを設置するほかキッチンカーも出店。

　熊倉さんは「踊り好きが集まったイベント。全国各地の盆踊りステージでは相馬盆踊り、会津盆踊り、炭坑節、東京音頭、河内おとこ節、ダンシングヒーロー盆踊り、阿波踊りなど、一般の方も一緒に踊れる参加型企画。ぜひ、音楽を感じながら気楽に盆踊りを踊ってほしい」と笑顔を見せる。「この機会で、福島にも阿波踊りを広めていきたい」とも。

　開催時間は9時～16時。入場無料。